1月29日、長野県千曲市の戸倉創造館で開催された「第8回千曲市食の文化祭」へ行ってきました。
ふるさとの食文化伝承を目的に、高校生や大学生の食に関する発表や食育活動に関する発表や展示、千曲市の特産品の販売など、食にまつわるバラエティー豊かな内容の文化祭でした。
日本の伝統文化に関わりの深い「七福神」についての演劇では、和食アドバイザーの西村安子さんや島田孝子さんが大活躍。 日本の神々について学ぶことができました。
また、箱膳体験では、野菜を中心とした一汁三菜の昔ながらの献立をいただきながら、長野県の郷土料理について学びました。
薄味を意識して作ったという献立は、千曲市特産の棚田で栽培した「棚田米」に紫米を入れたごはん。
「味噌汁」は、箸が立つほど、野菜の具をたっぷりと使ったもの。薄味に仕上げてありましたが、野菜のうま味が際立って、とても満足感がありました。
塩鮭を茹でて、酒粕を茹で汁で溶いたソースをかけた「鮭の粕がけ」。群馬では、なじみのない食べ方でしたが、少し塩気に残る鮭に粕のソースが爽やかな風味を添える一品でした。
「大平」は、芋や根菜などを一種類づつ煮た野菜の煮物。手間のかかる献立ですが、丁寧につくられていておもてなしの心が伝わってきました。
「つけもの」は、たくあんで、最後に1切れ残しておきます。ご飯茶碗に白湯を注いて、残した1切れで茶碗を洗ってきれいにする。とても環境に優しいですね。
大皿に盛り付けた料理をまわして食べる「とりまわし」の献立は、「白あえ」、「きんぴら」、「あおばたのひたし豆」、「ふきのとうと銀杏の天ぷら」でした。
おとなりの方に「お先にいただきます」と一言添えてから、自分の器に食べられる分だけいただきます。ふきのとうのほろ苦さに、春の気配を感じました。
箱膳体験には、和食アドバイザーさんが4名参加。埼玉から茂木八千代さん、群馬から富田利香さん。長野市から穂苅すみ枝さんと山野井陽子さん。体験終了後、和食アドバイザーさんたちの交流もあり、大いに話が弾みました。
午後は、千曲市の農業と食文化の普及について、長野県農文協の相澤啓一さんが、講演されたあと、千曲市食の風土記編纂委員会の活動報告として和食アドバイザーの宮尾和子さんが発表されました。
千曲市特産のあんずを使った加工品やおやき、しいたけなど特産品をお土産に、充実した文化祭でした。
千曲市のみなさま、和食アドバイザーのみなさま、本当にありがとうございました。
まだまだ先の話ですが、皆様、来年はぜひ、お出かけください!