平成30年2月16日(金)~18日(日)の3日間に渡り、第9回和食アドバイザー検定実技講習会【群馬会場】が開催されました。
今回も大阪や東京から受講された方もおり、受講者の熱心な姿が印象的でした。
初日は、毎回、会場の中央農業グリーン専門学校の調理師を目指す学生が昼食を作ってくれるのですが、今回は、試験中のため泣く泣く断念。その代わりとして、和食アドバイザーの酒井晶子さんが、講師をつとめた「池波正太郎の本に出てくる料理をつくろう!」で再現した料理を作ってくださいました。講座の主催者でもある前橋市立図書館の剣持さんもお手伝いしてくださり、受講者を江戸時代の料理でおもてなししました。
初日は、郷土料理と食材についての講義の後、加工実習を行い、こんにゃく、お豆腐、炭酸まんじゅうを作りました。
今回も講師は、阿久澤千代先生。独特の形をしたこんにゃく芋から、歯ごたえのあるこんにゃくができる課程は、実際に作ってはじめて納得する技術。また、中央農業グリーン専門学校の学生が育てた大豆を選別し、浸水。ミキサーにかけ、火を入れ、にがりを打って作るお豆腐は、大豆の甘さが口いっぱいに広がるおいしさに仕上がりました。
群馬の小麦粉を使った炭酸まんじゅうは、おやきと並んで、昔のおやつの定番。黄色味がかった皮の中にたっぷりのつぶあんがなつかしい一品です。
2日目は、群馬のハレの日の一汁三菜で、まぜごはんや煮しめ、白和えなどを作りました。野菜の下ごしらえなど、手はかかりますが、その分、心のこもった献立となりました。
午後は、礼儀作法の実践のほか、和食の魅力を伝えるためのコミュニケーションの講義を行いました。
3日目は、群馬の代表的な郷土料理のおきりこみを中心とした実習です。
小麦粉をこね、足で踏み、延ばし、たたんで切って、そのまま鍋に放りこむ。鍋の中には、煮干しでとったダシで煮た季節の野菜がたくさん入った暑い汁。ほうれん草、ねぎ、ゆずなどの薬味を入れていただきます。
午後は、修了試験を終え、ワークショップへ。和食アドバイザーとしてこれからどんな活動をしていきたいかなど、グループで話合い、発表しました。3日間の学びの成果が、受講者の思いに重なり、すばらしい発表が相次ぎました。
試験の結果、参加者全員が和食アドバイザーとして認定されました。
みなさんの今後の活動に期待します!